皆さん1つや2つは必ず持ってるはずの大定番、L.L.Beanのトートバッグ(正式名称は"Boat and Tote Bag")。
アイス・キャリー・バッグとして最初に発売されてから65年以上の間、現在も変わらずメイン州の自社工場で生産されているロングセラー・アイテムですが、実は時代によってデザインが少しずつリファインされているのをご存知でしょうか?
今日は、きっといつか役に立つ(のか?)、現行のものとヴィンテージを見分ける時の3大ポイントをご紹介致します。
まず見た目に大きく違うのが、ハンドルの間隔と持ち手の長さ。
簡単に言うと、古いヤツほどハンドル間が狭くて、持ち手が短いです。
上が'70年代のもの。
一見して「狭っ!」ってわかりますよね。
'80年代(下の2つ)になると、かなり今のものに近づきますが、まだ持ち手は短く、肩にかけられる長さではありません。
現行ではもう少し長くて肩掛け出来るレギュラーと、さらに長いロングハンドルから選択できるようになっています。
おそらく、ショッピングや普段使いを考えた進化なのでしょうが、重い荷物を運ぶ等のアウトドア的用途には、ハンドルが短い方が、力が入って便利だったりします。
まさに一長一短。
あとタグの表記もポイント。
古いものは"BOAT AND TOTE"の表記がなく、洋服と共通のタグを使用しています(実はコレの前に、筆記体の旧ロゴのものがあるんですが、残念ながら当店には未入荷)。
その後、"BOAT AND TOTE"の文字が入るのですが、現在のような緑1色ではなく、"BOAT AND TOTE"の部分がパープルになっています。
取り付け方では、ハンドルの根元に横から差し込んだタイプが、古くて生産数が少ないようですね。
また、ヴィンテージ・タグにありがちなネタとして、TMやRの入り方のバリエーションもありそうなので、まだまだ研究が必要な分野です。
そして、現行製品から完全に消えてしまっているのが、生地の端に入った縫製ガイド用の青いライン。
現行ものでも、ハンドルの固定位置にラインがありますが、それがバッグのサイドにあたる、生地の耳部分にも入っています。
ラインの数も、1本→2本とある時期を境に増えているようです。
中にはハンドルの裏側にラインが入ったバージョンなんかもあり、こちらも研究対象としてなかなか面白いですよ。
というワケで、現在EHSにあるトートの推定年代順は、1→2→3→4(3と4はほぼ同じ)となります。
あくまで推定です。間違ってたらすみません。
年代によってサイズ感も微妙に違うので('80年代中頃までは2サイズ、そこからSMLの3サイズ展開に切り替わります。現在はXLも追加されて4サイズ)、いろいろコレクトされてみてはいかがでしょうか?
L.L.Bean Vintage Boat and Tote Bag on EHS
Thursday, March 3, 2011
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