Monday, May 23, 2011

U.S.NAVY Type Oxford Shoes

怒濤のレザーシューズ入荷ラッシュもとりあえずラスト。
ラストにふさわしく、『あのラスト(木型)』の靴をご紹介(上手いこと言った風に)。

でも、なんだかかなり謎の多い商品なんです。

Dead Stock U.S.NAVY Type Dress Oxford Shoes 4195(デッドストック USネイビータイプ民間モデル サービスシューズ)
Dead Stock U.S.NAVY Type Dress Oxford Shoes 5001(デッドストック USネイビータイプ民間モデル サービスシューズ)

U.S.NAVY(アメリカ海軍)にて正装用として支給されていた"Dress Oxford Shoes(ドレス・オックスフォード・シューズ)"。
現代でも「Service Shoes(サービス・シューズ)」などの名で親しまれ、その独特のスリムなシルエットと合わせやすさからファンの多いアイテムです。
個人的にも大好きで、どんな服にも合ってしまうので、ほぼ毎日のように履いています。

昔の人たちも「こんないいものを海軍だけに履かせるのはもったいない!」と思ったのかどうなのか、納入していた靴メーカーから、ほぼ同じ仕様のシューズが民間用として発売されていたケースがありました。
一般人の購入以外にも、支給される数が決まっていて自由な買い替えが利かないため、買い足したい軍人たちも民間モデルを購入していたとか。

しかし、いわゆる払い下げ品(過剰供給分の一般流出)と違い、ミルスペック表記もなく、製造年等かなり謎の多いこのアイテム。
こうなったら各部ディテールをもとに、勝手に年代特定するしかない!
ってことで、いろいろ調べてみました。

ミルスペック品でも、製造メーカーや年代でかなりバラつきのあるインソールですが、今回入荷したものは、なんとサイズごとに色がバラバラ!
軍物には見られない、"Genuine Goodyear Welt"の箔押しロゴがちょっとシャレてます。

右が今回入荷の民間モデル。左は'80〜'90年代のサービスシューズです。
このT字型のヒールカウンター。
'40sのサービスシューズに見られる仕様で、'50年代にはもう左側のと同じタイプになっていたハズ。
ってことはもしかして……。

9ハーフになると6穴になったりする柔軟な姿勢もステキです。

今回入荷したモノの中で、サイズ9.5のものだけ微妙に仕様が違います。
4195』、『5001』と分けて出してみました。
箱にそう書いてた(それとサイズしか書いてなかった)ので。

そして古いモデルの一番の魅力はアイレットの下に入るステッチ。
コレも'60sぐらいまでの仕様。
このステッチとフラットのシューレースの組み合わせがかなりカッコいいワケですよ。

コッチがステッチなしの'90年代もの。
かなり雰囲気が変わります。
コレはコレで良いですけどね。

と、どう考えても'40年代(WW2)頃の仕様が完全に盛り込まれているこのシューズ。
ただ、納入義務の無い民間用のため、ミルスペックから離れて、後の年代に昔の仕様で作っていたという可能性もあるので、何とも言えません。
ただ言えるのは、「昔っぽくてなんかカッコイイ!」ということ。

スッキリとした面構えで人気のNAVY LASTですが、さらにスマートさを強調するCウィズからご用意。
梅雨時に活躍するラバーソール・タイプと合わせて、ぜひご検討ください。

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