めっきり冷え込んで参りましたが、皆さん今年のアウターはもうお決まりでしょうか?
当店がこの冬一押しするのは、アウター界の大御所、ダッフルコートです。
ダッフルコートに対して、「育ちが良さそう」、「ええとこのぼっちゃんが着るヤツ」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実際のところは断じて否!
ダッフルコートの起源はアランニットなどと同じく、北欧の漁師の防寒着。
原材料である、メルトン生地の産地、ベルギーの都市・デュフェル(ダッフル)が、その名称の由来です。
そして、その防寒性の高さから、第二次世界大戦時には、イギリス海軍に正式採用されます。
というワケで、ダッフルコートはワーク&ミリタリーウェアだったのです。
では、そのミリタリーテイストを色濃く残すモデルは現存するのか?
はい、ございます。
ダッフルコートの代名詞的ブランド、1951年創業の《Gloverall(グローバーオール)》の定番商品、『MONTY(585/52)』こそが、男らしさあふれるミリタリー・ダッフルコートの直系アイテムなのです。
まずトグルですが、当然、木製トグル&麻ひもループですよね。
角&革よりコッチの方がカッコイイです。
ダッフルコートを代表するディテールであるトグルですが、手袋をはめたままの状態で開閉しやすい、という意味があります。
このトグルと麻ひも、袖用のボタンは、スペアがそれぞれ1つずつ付属します。
トグルすらも面倒、という状況下のためなのか、スナップボタンも一つだけついています。
風の侵入も防げていいですね。
裏からの布テープによる補強もミリタリーテイスト。
裾にある謎のテープですが、脚を突っ込んで、コートの裾を固定するためのものです。
強風の時に使ってみてください(笑)。
軍物っぽいネームタグ。
フードのスナップボタンも、ミリタリーらしさあふれるディテールですが、これまた使い方が謎。
正解はこう。
ボタンをとめる事で、フードの開き具合を調節します。
ただ現代版は、本物のミリタリーモデルよりフードを小さめにデザインしているので、あまり使い道が無いかもしれません。
とてもバランスの良いデザインのフードに、スナップボタンがキラリ。
フードがペターッと広がってるダッフルより断然男らしくていいでしょ?
こちらは本物の1940年代のイギリス海軍の皆さん。
一番上に着る防寒服なので、かなりオーバーサイズに設定されています。
帽子やヘルメットの上にかぶれるように、フードも大きめです。
右上のデスクの人は、Bernard L. Montgomery将軍。
このコートのモデル名、『MONTY(モンティ)』は彼の愛称から名付けられています。
60年が経ち、現代のものは、全体的に程よくシェイプされたデザインに。
といっても定番モデルですので、他の新作などよりは比較的ゆったりしています。
サイズの選択さえ間違えなければ長く愛用できそうですね。
画像は、身長168cmでXSを着た状態です。
袖丈、肩幅ともに、文句なしのジャストサイズ。
でも、ジャケットやスーツの上に着るならSでもいいかもしれません。
かなり暖かいので、カーディガンやニットの上にいきなりコート、でも冬を越せそうな気もします。
為替の関係で、今年の価格設定が底値らしいという噂も聞く、グローバーオールのダッフルコート(実際、去年より1万円ほど安くなったとか)。
一生ものとして、そろそろこういうアウターいいんじゃないでしょうか?
おすすめです!
Gloverall / MONTY 585/52 Navy(グローバーオール モンティ ダッフルコート ネイビー)
61,950円(税込)
Wednesday, October 31, 2012
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment