ドイツ生まれのTAPIR(タピール)のシューケア用品。
天然素材にこだわった品質の高さと、パッケージデザインの良さもあって、大好評の商品です。
確かに、コレが道具箱にズラッと並んでるとカッコイイですよね。
でも、かなり種類が多くて、何をどういう順番で使えば良いのか、ちょっと分かりにくいなー、という人も多いかもしれません。
そこで今回は、TAPIR製品を使った、正しいシューケア方法について、まとめてみることにしました。
となると、ここにお話を聞きにいくしかありません。
靴、鞄、小物など、革製品の修理、お手入れの専門店、『フムフム修理店』さんです。
フムフム修理店
〒550-0003 大阪市西区京町堀1-3-22 東亜ビル103
Tel. 06-6443-9283
なんと当店、Eight Hundred Shipsのオフィスのあるビルの1階入り口!
超便利!(取材も)
フムフムさんでも、実際にタピール製品を使用されているということなので、その特性を知り尽くしています。
こちらから持ち込んだレザーシューズをお手本に、プロのシューケアテクニックを伝授していただきました。
まずは、《This is…》の『Premium Leather Derby』を使って、基本のお手入れをレッスンです。
最初に全体の汚れ落とし。
タピールの汚れ落とし用オイル、『レーダーオイル』を使用します。
まず、シューキーパーを入れて、しわを伸ばします。
乾いた柔らかい布に少量とり、全体に伸ばしていきます。
かなり伸びるので、ものすごく少量でOK。
レーダーオイルひと瓶あると、結構長持ちするのでお買い得です。
トゥ、ヒールなど、レザーに厚みがあり、しっかりした部分から塗り始めます。
逆に、履きじわや、タンのシューレース痕など、革が弱って乾燥している部分にいきなり塗ると、浸透しすぎてしまうので、注意しましょう。
そして全体の保護、仕上げにはチューブ入り靴クリーム、『フレーゲクリーム』。
薄いカラーの靴なので、「無色」のタイプを使用します。
少しずつ伸ばす方法もありますが、大型のブラシにクリームをつけ、一気に仕上げるのが、簡単・便利です。
これもトゥ、ヒールなどのしっかりした部分から磨いていきます。
タンの隅など、埃がたまりやすい場所も念入りに。
ナチュラルカラーのコバなので、コバも一緒に磨きます。
クリームが均等に伸びてくると、ブラシが軽くなり、「シャコシャコ」っていう音が高く変わるので、それが完了の合図。
そして、最終仕上げの秘密アイテム、パンストの登場です。
繊維が細かくて、革靴のつや出しには最も適しているというパンスト。
それも100均とかの安物より、サポート力のある、ちょっと良いヤツの方がさらに効果的だとか。
自分で買うのはちょっと恥ずかしいですけどね。
さらに、タピールの『つや出しブラシ』で仕上げます。
汚れ、埃がとれて、かなり艶が出ました。
こちらはAldenのプレーントゥ。
特にこれと言った手入れをしていないので、かかとなどに、乾燥して色が落ちてきている部分があります。
乾燥したレザーの保湿、つや出しには、乳液タイプの『レーダーフレーゲ』。
程よく浸透し、革に潤いを与えます。
靴の手入れには、まずシューキーパーを。
これは必需品なので絶対に使ってください。100均などにも意外と使える物があるそうです。
新聞紙を詰め込んでも、ある程度代用できるそうです。
こちらも布で塗っていきます。
乾燥の激しい部分は少し念入りに。
そしていきなりパンスト仕上げ。
クルクルと円を描くように磨いていきます。
かなり艶が出てきました。
最終仕上げはつや出しブラシで。
TAPIRのつや出しブラシはかなり品質が高く、毛も抜けにくくて最高だとか。
某高級靴のメーカーから出ている、純正つや出しブラシよりも全然良いとの噂です。
「黒用」、「茶系用」の最低2本は購入し、靴の色によって使い分けると良いでしょう。
出来れば「明るい茶色用」や、「何も塗らない用」などもあると非常に良いです。
つや出しブラシは、日常のお手入れ、ほとり落としにも大活躍。
特に塗り直さなくても、ブラシに浸透している、前回使ったクリーム、乳液の効果で、艶もよみがえります。
帰宅、出発時などのちょっとした時間にササッとやるだけで全然違います。
コバなど、面積の狭い部分をピンポイントで磨きたいときには、『汚れ落としブラシ』、『シュムッツブラシ』、『ミニブラシ』などがオススメです。
いかがでしたでしょうか?
とにかく重要なのは、
・ワックス、オイル、クリームなどは付けすぎないこと
・シューキーパーは絶対入れること
・ブラシは必需品(色別に準備する)
・パンスト、布もちょっと良いヤツを
と言ったところでしょうか。
大変勉強になりました。
『フムフム修理店』さん、ありがとうございました!
めんどくさい人、不器用な人は、プロにお任せするのも、良いアイデアです。
自己流で塗りすぎたワックスなどを、リムーバーで剥がすところからやっていただけます(たまに全然違う色が出てきて、びっくりすることもあるらしいです)。
リクエスト次第では、『丸洗い編』や『スウェード編』なども、そのうちお送りしたいと思います。
Monday, July 9, 2012
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